【第4弾】アダム・オンドラ(Adam Ondra)のムーブを分析してみた
続きです。
前回のは↓です。 30climbing.hatenablog.com
ムーブ16
マッチしますが、左に重心を持っていくために、右足をけっています。ドロップニー気味に決めてます。
ムーブ17
左足でけって、左手をとっています。その後、両足で挟み込み、右手を離します。
ムーブ18
左手の小さく見えるホールドに、手に足をしています。ルーフ気味になると、手に足は多用するのでしょうか。
ムーブ19
手と足を着実に入れ替えています。
ムーブ20
やはりとるときには、うでをシェイクしていますね。その後に、脚からの勢いを全身に伝えて、左手で取ります。
(続く)
参考サイト:
【第3弾】アダム・オンドラ(Adam Ondra)のムーブを分析してみた
続きです。
前回はこちら↓
ムーブ11
ここは特にバランスの移動がなく、右手を取るムーブになってます。
しっかりと左腕を伸ばしていますね。やはり、うでを伸ばしていられるところは、そうしたほうが良いのでしょう。
ムーブ12
右手のホールドは、左に引く方向でかかるホールドです。ですので、重心を左に持っていくため、右足のホールドを押すように乗せています。
左足は、膝を開いたままだと、腰が壁から離れてしまいます。つま先を内側に回転させ、腰を壁に近づくようにしています。要するに、ドロップニーですね。
ムーブ13
このムーブはスピードがありますね。左右の脚の入れ替えが素早いです。このぐらいの俊敏さが必要なのでしょう。
ムーブを通して、両腕は伸びた状態になっています。やはり無駄に引き付ける姿勢はとらないのが良いのでしょう。
ムーブを起こすときも、脚から起こし、うでの引き付けを使うところでも瞬発的に力を使うようにしています。
このムーブの一番最後の動きを観ます。左手を伸ばしてホールドをつかみに行くムーブです。
このムーブ、ジリジリとゆっくり力を出して、膝をのばし、必要であれば左うでで引き付けていくこともできると思います。
しかし、ジャンプするようにというか、瞬発的に力を一瞬起こし、そのエネルギーの惰性を利用しているように見えます。
ここでわかるのは、ジリジリとずっと腕に力を入れ続ける状態は、良くないということです。また、膝を伸ばすときもジリジリ行くのは、同じく良くないのだと思います。
おそらく、持久力に大きくかかわってくるのでしょう。瞬発的に力を出して、すっとちからを抜く。このほうが、よいということなんでしょう。
白石阿島選手もこのような瞬発的動きが特徴ですね。やはり、キーポイントなんだと思います。
ムーブ14
最初の左足をハイステップでフットホールドに乗せた直後の、右つま先の動きです。フットホールドがなくても、壁のフリクションを利用して支えています。こういうことは忘れず行わないといけませんね。
最後の右手でホールドをつかみに行くシーン。右足をしっかりフラッギングさせています。左足に重心が来るようにしていますね。
あと、右手はアンダーでもっています。フットホールドが高い位置にあるので、そのように保持しているんだと思います。確かにアンダーで持った時、腰を壁に近づかせることができますね。理にかなってます。
ムーブ15
このムーブもしっかり脚から起こしています。一見そうでないように見えますが。
右足を見てみます。ムーブの時に、さらに膝が開いているように見えます。これはしっかりと右足でふっとホールドを蹴っているからだと思います。
左足をけり、膝を開くことにより、腰が壁に近づくので、いいバランスとなります。
(続く)
参考サイト:
Adam ONDRA, Final , IFSC Climbing Worldcup (L) - Inzai (JPN) 2014 - YouTube
【第2弾】アダム・オンドラ(Adam Ondra)のムーブを分析してみた
続けて分析していきます。
前回のはこれです。
ムーブ6
足を入れ替えて、左手をマッチして、右手の位置をずらしています。
フットホールドはかなり小さくみえます。ここに左足で立ちこむわけですが、しっかりとつま先を当てています。
上体をまっすぐにしたいため、つま先を開いて膝を開いています。かかとがあがる角度になっています。重心を、左かかとに持ってくるためですね。膝もその分下がるようになっています。
小さなフットホールドですが、つま先をしっかりと乗せています。乗せたうえで、つま先を支点として、左に角度をかえ、かかとを上げるようにしています。小さいふっとホールド上でも、自由につま先が動かせるようにトレーニングしておくことは重要ですね。
左手は移動する瞬間、ちゃっかりシェイクしています。次のホールドをとる動きの途中で、可能であればシェイクするのは良さそうですね。
ムーブ7
ハリボテで、両手の位置を右にずらしました。これは、右足を上げたときに、腰の位置が壁に近くなる姿勢になれるように、あらかじめずらしたわけですね。
ムーブ8
このムーブは、右ひざを伸ばす力のみで行っています。やはり、ムーブは足から起こすことが基本ですね。
ムーブ9
ホールドをマッチしながら、上体を左から右に移動しました。なかなか力いりそうなムーブです。
腰から下はしっかりと固定しています。壁に近づけて、重心を脚に分散する姿勢です。その姿勢をキープしつつ、上半身だけ左から右に移動していますね。
こうすることによって、うでにかかる負荷を最小限にしているのだと思いました。
上半身の移動が完了したと思ったら、すぐに右足を上げて安定する姿勢をつくっています。
右手でホールドをとる前に、やはりチョークを付けて、シェイクを行っていますね。
ムーブ10
左足をフットホールドに上げた瞬間、右ひざの向きを変えました。このあと、膝を伸ばして、上方向の力に変える為ですね。
右のつま先への信用度が試される動きですね。あんなに小さなフットホールド上で、パッと早いピボット運動をしています。
私の感覚だと、あれだけ早いスピードでつま先を回転させるのは怖い気がします。ズルッとつま先が外れてしまうのではないかと気になります。
私の場合だったら、ゆっくりと回転させてしまうかもしれません。ゆっくりとやることで、時間がかかり体力も無駄に消耗してしまうのだと思います。
小さいフットホールドに慣れ、しっかりつま先を乗せることが大切ですね。しかも、1回つま先を乗せたら、目視しないでも感覚だけで、ピボット運動させたり、立ちこんだりすることができるように、常日頃から慣れておくべきなんだと思います。
参考サイト:
Adam ONDRA, Final , IFSC Climbing Worldcup (L) - Inzai (JPN) 2014 - YouTube
【第1弾】アダム・オンドラ(Adam Ondra)のムーブを分析してみた
こんにちは、Rock助です!
最近、プロクライマーの動画をGIFにして、ムーブを分析するのにハマってます。
短いムーブをループ再生してずっと見ていると、新たに発見することもあります。
今回は、アダム・オンドラ選手で行こうと思います。
2014年のリード・クライミングワールドカップの決勝の時のクライミングです。
登り始めから、最後まで徹底的に見ていきます。
スタートです。
上体を持ち上げた後すぐに、右ひざを開いて、腰を壁に近づけてますね。右ひざを開く動作は、つま先を軸に、ピボットさせています。これがまさに、腰の重心をコントロールするには、「つま先」を使うということですね。
フットワークで学んだメモ
— rock助 (@rock69de) 2017年4月17日
・膝で、身体を上下
・つま先と足で、腰の向きを調整
・腰は、身体のだいたいの重心
・足が、すべてをコントロール
・つま先を使うことだけが、つま先の強化になる
・つま先を使わないことが、腰の向きの調整の妨げhttps://t.co/2BLmCL66v0
両手でマッチしてから、左手でホールドをとりにいっています。
ムーブ前に右足と左足を入れ替えて、左足で踏み切って、左手で取りに行ってもよさそうですが、アダム選手は先を読んでいますね。
次のフットホールドを左足を乗せる予定なのです。足を入れ替えなかったのは、左足をすぐに移動できる状態にしておきたかったためですね。
上体を上げたときに、両足のつま先を外側に開いています。そのことによって、腰を壁に近づけていますね。
上体を持ち上げたところで、クリップしてます。両足が伸び、腰の位置も壁に近い状態で安定しています。安定した状態でなるべくクリップはした方がいいんでしょうね。
クリップ後は、チョークを一度つけてから、ホールドをとりに行っています。チョークを付けるタイミングは、安定した状態で行っています。
また、チョークを付けた直後、すぐにホールドをとりに行っています。
右足で立ちこむ瞬間、しっかりと目で確認しています。
上体を持ち上げる動きは、右足の膝を伸ばして行っています。左腕が少し曲がっていますが、力は抜いている状態だと思います。
また、上体を持ち上げた後の姿勢ですが、体全体が壁に近づいています。左ひじの曲げ方、左肩の曲げ方を見てください。
左手よりも、上半身のほうが壁に近いです。 ですから、左ひじ、左肩も、体の真横かそれ以上後ろに位置しています。
それぐらい体を壁に近づけことが、重心を脚で支えるようにするためには効率が良いということが分かります。
体の前で腕を引くのではなく、体の後ろの方でうでを引いている状態。実際にやってみると、背中の筋肉を使う感じになりますね。やはり、疲れにくい大きな筋肉を使えることが、持久力にもつながっていくのだと感じました。
続きはこちら↓
参考サイト:
Adam ONDRA, Final , IFSC Climbing Worldcup (L) - Inzai (JPN) 2014 - YouTube
生まれて初めてのホエイプロテイン!購入したので、軽量したり、味を見てみたりしてみた。
こんにちは、Rock助です!
先日、前腕の筋肉の損傷が激しいと整形外科の医者に言われたので、必要な栄養素をしっかり摂ろうと思い、プロテインなるものを生まれて初めて購入しました。
これ↓
生まれて初めての軽量シーンをどうぞ!
計量
準備したのは、
・計量カップ(なんかかわいいプリンちゃんロゴ付いてました^^)
・クッキングスケール(タニタのやつ)
・スプーン
まず、計量カップをのせて、初期値を0にします。
プロテインを入れていきます。
どんどん入れます。
今回は20gにしました。
計量完了!
一応、今後のために目印つけときました。
牛乳と混ぜる
次に、牛乳と混ぜていきます。
投入!
パサッ!
混ぜます。
なるべく溶けるように、よくかき混ぜます。
後で飲むためにラッピング保管
1回で全量は飲まないので、後の分をとっておきます。
計量カップにラップしときました。
はい!
完成
できあがりです!
完全には溶けないですね。
固まりとして残ったホエイプロテインは、
もぐもぐと噛んで食べました。
悪い感触じゃないです。
味的には、クリームシチューとか、グラタン系です。
全然悪くない(^▽^)/ むしろ美味しいかもしれません。
プロテインを続けるコツ
多少続けたあとに、この部分を追記しました。
やはり、計量がめんどくさい。。いちいち正確に秤で測っていたら、めんどくさくてやになります。
また、私の場合、カップに線を書き入れて目印にして入れていましたが、それもめんどくさい。いちいちカップに入れてから、ラインにあっているか見なきゃいけないですし、線を入れたカップが洗いに出てた場合、他のコップだと代用がきかないからです。
そこで、私がやっているのは、カレースプーン何倍分とかでやっています。現在は、ちっと太ってきたので、でもプロテインは筋肉の修復のために摂取したいので、スプーン1杯分(約10g)としています。
スプーン1杯すくって、なんでもいいコップにいれて、ラップして、1日2回に分けて適当摂っています。これで、4か月も続いています。
【第3弾】Ashima Shiraishi(白石阿島) vs. Alex Puccio(アレックス・パッチシオ) GIFでムーブを比較してみた
GIF比較の最後の第3弾です。
過去の比較はこちら
ムーブ1比較
力技です。このぐらい強いとほれぼれしてしまいます。
左手だけでぶら下がって、次のホールドを右手で取りに行きます。その間はあしブラ状態です。
このとき、いくら強いといっても、左手の保持力は消費されてしまうと思います。
アレックスさんが、腕力でいったところを阿島さんは脚を使います。
開脚し、次のフットホールドまで届かせてしまいます。
これは本当にびっくりな柔軟性です!
180度開いてますね。まっすぐに。
でも、脚を使えたことによって、手の保持力を消費しませんでした。これの積み重ねが、コンペや難ルート完登などに貢献しているんだと思いました。
ムーブ2比較
三角形の張りぼてを保持するところです。
うでが曲がっていますね。なかなか持ちづらそうなので、このような姿勢になるのでしょうか。
うでが伸びています。同じホールドなのに明らかにうでの伸ばし方が違いますね。うでの筋肉を温存できそうです。
ムーブ3比較
次のフットホールドが遠いため、左手だけで保持するパワームーブになっています。
白石さんは、柔軟性があってのムーブだとは思いますが、手に足で右足をトゥーフックして、ハリボテ上のホールドを両手でしっかり保持してから、遠いフットホールドに足を伸ばしています。
これも明らかに、手の保持力の温存ができています。
ムーブ4比較
右足はまだ下に残したまま、先に左手でホールドをつかみに行っています。
最初に右足をのせて、安定しちゃいましたね。そこでゆっくりレストできてます。
脚を先に乗せると、非常に安定する姿勢になるのであれば、やはりこのムーブが効率的だと思います。
ムーブ5比較
最後の白いフットホールドに最初は右足をのせています。
しかしいったん外して、左足を置き換え、左手でゴールをつかみに行きます。
落ちてしまいますね。
阿島さんの場合は、右足で白いふっとホールドにのります。
そして、そのまま外さずに、左足と入れ替えます。
左手でゴールをつかみに行きます。
最後の左手のハリボテをサイドプルで保持するので、左足は左のフットホールドのほうが良いような気がしますが、姿勢が水平に近くなるので、筋力的にはきつくなります。
そこを阿島さんは、サイドプルでなくて、左手でプッシュしたままでバランスをとりつつゴールしました。
また、右足はトゥーフックをかけているようにも見えます。
ルートセッターはアレックスさんのムーブを想定していたのかもしれませんが、阿島さんは、想定されるムーブよりも楽のムーブをおこしてゴールしました。
これは、もう経験の差というか、普段どのようなスタイルで登っているかの違いによるのかもしれません。
学んだこと
・保持力は温存できるなら温存したほうがよい。
・うでよりも、脚を多用すること。
・うでよりも、脚を良く動かして、安定した姿勢を探す。
・体が水平になる姿勢よりは、垂直になる姿勢が楽なので、できればそっちを選ぶ。
・脚を活かすためにも、柔軟性が命!
全シーンの動画
第1弾~3弾までの復習の意味でも、全シーンの動画を見るとさらに勉強になると思います。
参考サイト:
日本がオリンピック2020を登るサポート - YouTube
【第2弾】Ashima Shiraishi(白石阿島) vs. Alex Puccio(アレックス・パッチシオ) GIFでムーブを比較してみた
白石阿島、アレックス・パッチシオのムーブをGIFで比較、第2弾です。
第1弾はこちら
ムーブ1比較
ルーフ課題のスタートムーブからです。
アレックスさんは腕力で次の一手を取りにいっています。
その後にフットピンチを決めます。
阿島さんは、両手はスタートホールドのままで、手堅く足をのせていきます。
無駄な腕力は極力使わないようにしているのでしょうか。
ムーブ2比較
ピンチホールドをつかみに行くところのムーブです。
アレックスさんは左手でつかみにいきます。
阿島さんは右手でいきます。
両者見比べてみると、腰の位置が若干、阿島さんのほうが壁に近いのかなと思いました。
また、阿島さんの脚がピンと伸びていて、壁に張り付きそうなほど近くなっています。これはしっかりとフットホールドを蹴れているからこのような姿勢になるのだと思います。
この姿勢ができることで、腰と壁の位置が近くなり、フットホールドをけことで、次のホールドに近づくことができるのだと思いました。
次のホールドをとった後も、全身がぶれずに安定しています。
ムーブ3比較
ルーフから抜けるところのムーブです。
アレックスさんの左脚はヒールフックがかかっています。
右足も挟み込んでいるので、フットピンチ状態になっています。
左手で次のホールドをつかみに行くときの体の動きを見てみます。
上半身全体がほぼ同時に、上方向に上がっていくように見えます。
阿島さんの場合は、脚がフットホールドを強く押し込んだ後に、上半身がその脚からきた波に押されて上がっていくようにも見えます。
脚のエネルギーをうまく使って、上方向へ持ち上げているのがわかります。
アレックスさんの場合は、脚からのエネルギーは特に無いように見えます。上半身が脚から力を受けているようには見えないからです。ヒールフックなので、フットホールドを押し込んで上方向の力を上半身に伝えるというのはもともと難しい姿勢なのかもしれません。
ムーブ4比較
側対ぎみで右手を伸ばしゴールホールドをつかみにいきます。
正対ですね。でも股関節が柔らかいせいか、正対でも壁に腰がくっつきそうなほどです。
このムーブはどちらが良いとかはないですが、阿島さんの柔軟性がよくわかるムーブだと思いました。
また、ゴールホールドを取りに行く最後の立ち上がる瞬間のムーブ。脚から波のように力が上半身に伝わって、最後に右手が伸びる。この流れが効率がよい動きを実現するのかと思います。
学んだこと
・うでの力はなるべく使わないように、脚を使うムーブを選ぶ。
・次のホールドに手を伸ばす際、フットホールドをしっかり蹴って、下半身全体が壁に近い状態を保ちながら、次の一手をとるのが効率的。
・ムーブは脚から起こす。脚から波のように上半身に力を伝えると良い。
・ムーブとは要するに、正対であれ、側対であれ、腰を壁に近づけて、重心を足にどれだけ分散できる姿勢をとれるかが良いムーブ
・股関節の柔軟性は最も重要。
参考サイト:
日本がオリンピック2020を登るサポート - YouTube