ケガをしない筋トレの考え方。高負荷低回数の考え方ではない、囚人コンディショニングという方法。
囚人コンディショニングいうのをきいたことがあるでしょうか?
英語だとconvict conditioningというようです。
8 Convict Conditioning Lessons Plus Before & After Pics - The Red Delta Project
ビフォア、アフターでこんなに筋肉つくんだ、と思うとすごい効果がありそうですね。
クライミングには無駄な筋肉は邪魔になるよ、と言われそうですが、そこらへんは置いといて話を続けさせていただきます。
基本的考え方
https://www.factorfad.com/convict-conditioning-pull-ups/
上の図は、プルのトレーニングの例です。
1から順に数字が上がっていくにしがたい、ムーブの強度は上がっていきます。
最終ステップには、片手懸垂ができるようになる流れです。
このトレーニングは1から順にやっていくのですが、レップ数に特徴があります。
次のステップに行くためには、結構な回数をやらなくてはならない。
懸垂はここから始まるわけですが、立って壁を使って、立ち懸垂みたいなことをします。
1. Begginer Standardということで、10回を1セット。
これで終わりということです。もしこれ以上ができて、intermediate, Progressionに移っていきますが、intermediateは連続20回を2セット。Progressionは、40回を3セット。
これは回数としては多いですね。
通常筋肥大で効率的な回数は10レップですね。
10レップが限界の重さで10レップする。これが一番筋肥大には効率的ということが、どんなところでも言われています。
しかし、ここでは、10レップ以上をこなさないと次のレベルに行けません。
私も、以前まで効率が悪いと思っていました。
つい最近まで、トレーニングに10レップ以上同じ負荷で行い続けるのは、効率が悪いと思っていました。
筋肉が発達しないのに、大量の回数を重ねるのは、辛いし時間の無駄だし、意味がないと。
しかし、ここ最近になって、悪くないなと思うようになりました。
理由は、
ケガをしにくい。
ということです。10レップが限界の負荷というのは、なかなか負荷は高めだと思います。
最初の数セッションは調子よくやっていても、疲労や関節への負荷が蓄積して、体に違和感がでるようになったりします。
例えば、オフセット懸垂をロックスリングでやっていたころ。
この時は、かなり負荷は高いと思いました。左右の高さが違う懸垂ですが、負荷がかかる方の関節にかなり負荷がかかりますし、ホールドがロックスリングなので、ひもでぶら下がった状態なので、固定されていません。
ですから、懸垂していて、後半戦疲れてギリギリのときには、肩関節、肘関節を変な使い方してしまうんですよね。
そのときに、負荷が高いもんですから、関節を痛めたり、筋をいためたりしてしまいます。
つまり、危険です。
ケガをしやすいです。
トレーニング後に、いやーな違和感や、痛みが残ります。
そこで、囚人コンディショニング的な考え方を採用すると、
10レップ限界ではなく、20レップ、30レップと同じ負荷でできるような筋力、筋持久力、その他の関節や筋との兼ね合いが、すべて余裕をもって鍛えられてきたら、次の負荷設定に進むという考え方です。
これは、一見時間がかかりそうですが、けがをしずらいという点を加味すると、実は成長への近道なのではないかと気づいたのです。
特にクライミングには関係ない部位ですが、
首のトレーニングのときは、
この考え方は約にたちます。首は繊細で、弱い部分です。なかなか鍛えにくい部分だと思います。
この首に、10レップ限界形式でやってしまうと、かならずけがをしてしまいます。または、違和感などが残るでしょう。
そうなると、そのケガを直してから、また再開しなければならないということになって、時間がかかりますし、なかなか連続して鍛え続けることができません。
ここに、軽い負荷で、例えば50レップ、首の上げ下げを行い、その50レップを3セット達成できるようになってから、腕の重さを添えたり、もしくは、更にレップ数を増やしいくことも良いのではないかと思うんです。
首に関して特に弱い場所なので、負荷を増やさず、レップ数を増やすやり方はいいと思います。
この考え方と同じように、または、少しでもこの考え方を採用して、他の部位を鍛えていくのはよいのではないでしょうか?
懸垂20回連続
私はまずこれを目標としています。スピードをつけず、じっくりやる懸垂で20回です。10数回は余裕でできても、疲労がたまってくると上がらなくなります。
これによって、関節や筋肉以外の部分も鍛えられ、持久力が鍛えられ、今後の高い負荷に余裕を持って対応できてくるのではないでしょうか。
懸垂20回ができたあとに、回数を増やすか、タイプライターなどの負荷の高い種目に移行するかは、まだ悩んでいます。
懸垂50回が連続でできる世界はどんなものかというのも、見てみたい気もしますし。
交互にやるのも良いかもしれません。
例えば、懸垂15回ぐらいできるようになったら、次の週はタイプライターを15回できるように目指すトレーニングをする。
そして、次の週は、通常の懸垂を20回できるようなトレーニングをする。
レップ数の高い筋トレと、負荷が高めの筋トレを交互にするのも効果があるかもしれません。
こっそりと実力を伸ばして、クライミングジムで発揮したい。自己トレーニングを3日坊主で終わらせない方法。
こないだは、ジムだけのトレーニングだけだと上達をトラッキングするのが難しいので、自己トレーニングをやった方がいいという記事を書きました。
もちろんこれは私の一意見ですが。
実際にはジム以外にどんなトレーニングをしているのかご紹介したいと思います。
エクセルを使って管理しています。
下記の図のように、エクセルを画面キャプチャしたものですが、自己トレーニングを管理しています。
縦に日付、横に筋肉部位を載せています。
表の上の部分ですが、
・前腕
・背中、二頭筋
・腹筋
・四頭筋
・三頭筋
・コア
・首
というような部位を対象にしています。
見方としては、前腕の列を例にとると、
部位:前腕
トレーニング方法:デッドハング
回数・秒数:~15秒
セット数:10セット
このような感じです。
回数・秒数のところは、「~」と入っていて、これは15秒まで、という意味です。15秒連続のデッドハングを目指すという意味です。
私が今やっているデッドハングは、オフセットデッドハングで、左右のホールドの高さが違うところを保持するデッドハングです。
ホールドが高い方を保持する腕に、より負荷がかかります。
私の場合は、ロックスリングを高い方のホールドとしてぶら下げ、プライベートウォールの低いところにあるホールドを低い方として使っています。
特に、最近組み込んだ方法は、
背中、二頭筋の部分を例にとります。
背中、二頭筋は、通常一緒にトレーニングされてしまう部位なので、同じ列にしています。
トレーニング方法として、
・pull up 20回…
・type writer…
・front lever…
・gym climbing
とあります。四つのトレーニング方法を記載していますが、これは、一度に全部のトレーニングをするというわけではありません。
pull up(懸垂のこと)をするときは、これで終わっても構いません。私はこれで終わっています。現状。
pull upとfront leverを同じトレーニングの時にやろうとしていたことがありますが、pull upを先にやって、その後front leverをやると、疲れていて追い込めないし、同じ部位に負荷がかかりすぎてけがをしてしまうかもしれなかったからです。
やっていたときは、肩に違和感が出て、危ないな、という感じでした。
怪我をしては元も子もないので、pull upだけにしています。
また、gym climbingもありますが、これは、ジムでクライミングする場合は、背中、二頭筋は使いますよね?
ですから、ジムで登った日は、この列の筋肉部位のトレーニングをしたということにしています。
もちろん、ジムで登った日は、その他のトレーニング(pull up, type writer等)はやりません。
スケジュールの組み方
上の図のように、
・X印の意味は、トレーニング済
・〇印は、トレーニング予定
です。
前腕は、1日おき。背中は、2日おき、などと決めて予定を立てていきます。
痛い時、疲れているときは、
この〇印を後ろにずらしたりして、調整します。一番念頭に置いているのが、けがをしたら元も子もないということです。
また、
一日のトレーニング部位の数も2つぐらい
と決めています。
上の図で、赤く囲んだ部分の数字ですが、トレーニングの数の合計をとっています。
8/28は、3つ印があるので、3。9/1は、4つ印があるので、4となっています。
この数を、2つぐらいになるように気を付けています。なぜなら、日々の中で捻出する時間にも限りがありますし、なにより、気持ちがもたないからです。
私の考え方としては、このトレーニングを一生涯続けていくスタンスです。これをずっと続けていくためには、無理があるとどうしても3日坊主や、1か月とかで辛くてやめてしまうと思います。
ですが、生活に溶け込むぐらいの分量を、元気でやる気がある日は、「ちょっと足りないな」と思う程度ぐらいにしておくのが、続けるうえでは大切なのかなと感じています。
上の図では、2つより多くなっている箇所がほとんどですが、これは、〇で書いている予定の部分は、まだ調整していないのと、首のトレーニングはほとんど時間を取らず楽であるからです。
(ちなみに、首トレーニングはクライミングと全く関係ないです。ただ首を少し太くできたらなと思いやってます。クライミングで落ちた時の受け身で役に立つかもしれませんが。)
とにかく2つぐらいで収めておくことが今までの経験上はいいと思っています。
筋トレをする人は、1セッションを1時間以内に収めるのがいいと書かれていました。集中力が持つのがそのぐらいだからです。
以前、このサイトを参考にしたことがあるので、載せておきます。結構役に立ちます。
中山きんに君は、毎日筋トレ日を設けていて、一日に一部ずつ行っています。一部位に集中できるし、追い込めるし、精神的にも質的にもいいのかなと思いました。
あと、基本的な考え方として、下記の囚人コンディショニングの考え方を意識しています。別の記事で書きますね。
あと、嫌にならない方法としては、
違い部位のトレーニングであれば、別の時間に分けてやる方法です。
例えば、懸垂と、スクワットをする日だとします。
懸垂とスクワットを同じ時間帯にやろうとすると、懸垂やって、その後のスクワットを始めるときは、少し気持ちが萎えていると思います。
このスクワットを、例えば、何時間もたった後の夜の時間などに分けてやるのです。こうすると、気持ちが回復して、トレーニングに対して嫌な印象を持たなくて済みます。
いろんな考え方、やり方がありますが、念頭に置くのはずっと続けるということです。続けなければ何事もなせないので、とにかく、理想とは離れていても、続けられるやりかたを実践するのです。
筋トレ中のチートもいいと思っています。
ちゃんとしたフォームが保てない時、手を添えたり、勢いを使ったり、ストリクトじゃない方法でやってもいいと思っています。
とにかく、続ければ体力は向上します。チートしても。トレーニングを分割しても。
と私は思うに至ったのです。あくまで私の意見ですが。
登るだけより、追加トレーニングをした方が効率よく上達できる!?
私は基本的には週1クライマーです。普通に仕事をしていると週1回ぐらいが妥当な回数ではないでしょうか。
家族もいるし、犬もいるので、家族サービスと犬の散歩もやらなきゃいけないことです。
ただ、週1クライマーと言いましたが、プライベートウォールを持っています。自分でDYIしました。
そんなに大きい壁じゃなく、しかも傾斜も1種類(120度)で、ホールドのバリエーションもないので、そこまで多様なクライミングはできません。
ですが、この壁になかなか厳しめのルートをセットして、レッドポイントを狙う過程で、ストレングス、パワー、パワーエンデュランス、エンデュランスなどを自然に鍛えようとしてきました。
連日は指が持たないので、2日に1回のペースか、3日に1回ぐらいですかね。
確かに強くはなります
やってきた結果です。強くなるというのは、総合的にというわけではなく、その課題を登れるようにだんだんなっていくということです。
打ち込んでいる課題に対しては強くなります、ということです。
クライミングの醍醐味ですが、前回よりももう1手先のホールドに手が届いた。こういう感動はもちろん味わえます。
しかし、特に本当のクライミングジムには行かず、プライベートウォールの課題ばかりに打ち込んでいた時期がありました。
その時は月2回とか1回とかになっていたと思います。だいぶ少ないですね。
でも、自分の壁の課題で強くなっているし、久しぶりの本当のジムでも結構いけるんじゃないかと思って行くと、
ジムの課題はやっぱり登れない
こういうことがありました。
ジムの課題はかなり多様でいろいろなムーブを要求されます。壁ももちろんプライベートウォールよりは高いですし、縦の動きも要求されます。
プライベートウォールでは、壁が低く狭いので、トラバース課題しかなく、ムーブもかなり限られます。
自分が慣れている課題はうまくなるが、それ以外はダメ
トラバースはしょっちゅうやっていたので、慣れていたし足の乗せ換えなんかはお手の物でした。
しかし、壁を上へ上へと昇る動きはやっていないので、ダメでしたし、体勢が真横になるような動きに対しては、弱くなっていました。やってないので体幹が弱い。プライベートウォールでは基本的に体勢は直立でしたので。
つまり、
クライミングジムでしょっちゅう登らなきゃいけないということか?
週3回ぐらいがベストなんでしょうか?
ジムは色んな課題があるし、まんべんなく登ればすべてのスキルが上達していくのでは?そう思いました。
しかしですね。まんべんなくとは結構大変なことですよ。
スラブもやり、ルーフもやり、いろんな角度の壁でいろんなムーブをカバーする。
これってできますかね?
ジムに行って何か1つの課題に打ち込むと疲れますよね?その後、違う課題、また違う課題と移って行って、だんだん登れなくなりますね。
ジムに行っても登る課題って限られてくると思うんです。
ジムによっては素晴らしい課題があるところがあるようです。全てのムーブがまんべんなく課題に取り込まれていて、その課題群をやるだけで、ムーブを網羅できると。
いいですね。こんなジムが近くにあれば。
ただなかなかないんですよね。こういうジムが。
課題が頻繁に更新されるジム。一見楽しいですが、課題によって鍛えられる場所がまばらになります。計画的ではありません。
基本的に商業的にやっているので、お客さんに飽きさせてはいけないので、課題は楽しい課題に頻繁に更新していくという風潮でしょうか。
やはり、自分でトラッキングできるトレーニングをする必要がある
トラッキングできるというのは、自分で成長状況を追跡し続けることができるということです。
ジムの課題が変わると、鍛えられる場所が変わります。あと、自分がどのぐらい成長したのか強くなったのか分かりづらいですよね。
指標が変わってしまうので。
だから、指標が変わらないようなトレーニングして、自分の能力をトラッキングしていくのがいいと、そう思ったわけです。
一番簡単な例は、デッドハング
これは、現在私の自己トレーニングの1つに入れました。
デッドハングは、成長具合が分かりやすいです。
前回5秒しかぶら下がれなかったのが、今回は7秒とか。
それを、ずーっとトレーニングを続けて記録を更新していくのです。
そうすることで、保持力という部分に関しては確実に、成長させることができますし、
成長度合いを確認することができます。
私は、今現在行っているのは、
・デッドハング
・懸垂
・腕立て
・スクワット
・体幹
です。
上にあげたのは大まかなカテゴリーで、
例えば、デッドハングであれば、最初はロックスリングを2つ使って普通にデッドハング。
次の段階で、ロックスリングの高さを左右で変えてデッドハング。高い方の保持力が鍛えられます。
そして、最後に片手デッドハング。その後は、ホールドを小さくしていくという感じで負荷をあげます。
秒数を増やしていくこともできます。
このように自分の能力を長いスパンでトラッキングし確実に成長させていくことができます。
これは実は達成感もあります
実際自分の成長が感じられると達成感を味わえます。
課題にトライしている時と同じですが、指標が変わらないので、例えばデッドハングについてはここまでできる能力になった。と感じることができます。
実際の自己トレーニングについては、別で書いていこうと思います。
不変の自己トレーニングの結果は、ジムでも味わえます
言うまでもないですが、デッドハングを10秒しかできなかったのが、1分できるようになったら、ジムでのクライミングでも変化が味わえますね。
さすがプロ!真似すれば保持力も含めあらゆる面で上達する。Sean McColleのウォームアップからトレーニングまでの紹介4
前回記事
次は、腹筋を鍛えます。フロントレバーです。
まず、ぶら下がった状態から、体全体を上げていって、フロントレバーの状態にします。平らな状態で7秒ぐらい止まっていました。特にどのぐらい止めるとかはなさそうです。
その後、脚を下ろしていってぶら下がった状態に戻ります。そして、降りることなくもい一度下の状態でフロントレバーをします。
静止していたのは5秒ぐらいでしょうか。この後、またぶら下がる状態に戻ります。次は、逆の足を折り曲げた状態で、フロントレバーを同じように行います。最後のはもう3秒ぐらいだけでした。
何セットやるかどうかは分かりませんでした。
次は、フロントレバーができるようになる方法を説明しています。
最初は、バーにぶら下がった状態を保つ。ぶら下がるだけだと、体が揺れてしまうので、この揺れを抑えて完全に静止してぶら下がることをやる。とのことです。
なるほどですね。揺れを抑えて完全に静止してぶら下がること。これが腹筋や体感のトレーニングになるんですね。私自身は揺れは気にしていなかったので、初耳でした。確かにという感じです。
次は、上のように膝だけを上げていきます。上げるときは、勢いは使わず、スーっと静かに上げる感じですね。これができるようになったら、その次は下の画像のように、
足全体を上げていきます。少なくとも90度までは上げるようにということでした。90度以上できる人はそのぐらい上げてくださいと。
股関節の柔軟性も求められますね。
上の図は、90度以上持ち上げた時です。
そして、次は、フロントレバーの形を行います。
ここで、ビデオがしばらくフリーズしてしまったので、完全なフロントレバーの一戸手前がちゃんと見れなかったのですが、最初は平らで静止できずだんだんと下に下がった行ってしまっても、それでも腹筋には聞いているのでOKだと言っていた気がします。
そのうちに、静止できるようになるのでしょう。
あと、以前書いたフロントレバーができるようになるまでの流れを説明した記事があるので、これが参考になると思います。
次は、バランスボールを使った腹筋、体感トレーニングです。
上の図のような感じの体勢で行います。静止した状態を保つと思いきや、小刻みにボールを前後させたりしています。この方が効くようです。
注意すべきことを言っていました。腰を痛めないためにです。背中が反った状態になってしまうと、痛めるので、上の図のように腹筋に力を入れて、反らない状態をキープしてトレーニングをすべきで、この状態がキープできなくなったときは、その大勢をやめてそのセットを終わるべきとのことでした。
次は、メディシンボールを使った体感トレーニング。上の図のような大勢で、ボールを右左に移動させます。このボールの重さは、16pound、つまり7.25kgです。まあまあ重いですかね。
あとは、これはトレーニングではないですが、片手懸垂を見せてくれた時の画像です。3回ぐらいやっていました。
これで今回のトレーニング紹介は終わりです。
前回記事
さすがプロ!真似すれば保持力も含めあらゆる面で上達する。Sean McColleのウォームアップからトレーニングまでの紹介3
前回記事
ここからはデッドハングトレーニング。全部で24分間。1分サイクルでデッドハングを行っていました。
まず始めは、普通のキャンパスラングで片手デッドハング。片手交互に行うそうです。ラングの種類は3種類。浅いものから深いものという順番です。
ぶら下がる秒数は、最短5秒で強度は強く、最長15秒で強度は弱い。だんだんと強くなっていけば、サタン5秒しか持たなかったものが、15秒までできるようになるということですかね。とにかく、5秒~15秒の範囲でぶら下がれるだけ保持するということですね。
一番小さいラング:右、左で3回ずつ
2番目:右、左で3回ずつ
3番目:右、左で3回ずつ
計18分
今現在は重りを使わないそうです。自重のみで。コンペが頻繁にあるし、けがをしたくないと。また、実際のクライミングでは重りがないためとのことです。重りをつかうかわりに、今は、ホールドを小さくしていっているそうです。
利き腕ではない方は、デッドハング中に回転してしまうが、それはもう片方での人差し指で止めていました。Seanは左利きだそうです。
途中の子供のころはいろんなスポーツをした方がいいと。色々な体の動きを色々なスポーツで学ぶことができる。そんな話をしていました。
3種類のキャンパスラングが終わった後、ムーンボードのシミュレーターでフルクリンプやポケットなどやっていました。これは、両手ハングです。6回ぐらいやっていました。これで全部で24分になります。
スローパー的なラングで片手デッドハング。ちょっとここは飛ばし飛ばし見てしまったので、5セットぐらいですかね。同じ1分間のペースでやっていたような気がします。
こんな感じでデッドハングトレーニングは終わりです。
次の記事
さすがプロ!真似すれば保持力も含めあらゆる面で上達する。Sean McColleのウォームアップからトレーニングまでの紹介2
下は前回記事。
クライマーの一番弱い筋肉の柔軟です。静止画だとわかりづらいですが、腕を上げた状態から後ろの方に前腕を回転させると、イヤーな感じのストレスがかかります。
あと、猫背の姿勢はよくないと言っていました。これは、最近本当にそう思います。先日、右肩が痛くて気になって整形外科に行きましたが、その時、猫背の状態、つまり、肩が前に行っている状態でぶら下がったり力を入れたりすると、肩を痛めやすいということを教えてもらいました。
現代人のデスクワーク的な生活をしていると、そうなりがちだそうです。昔の人は、デスクワークも少なく、割と胸が張れている人が多かったそうです。
肩を後ろにしっかりと入れた状態で何事もすることによって、けがをしにくく、本来の動き、体の使い方が、できるということです。
別記事でも書きましたが、胸を張る姿勢、肩を後ろに引く姿勢、良い姿勢は、本来の人間の体の使い方だということだと改めて気づかされます。
もちろん水分補給は重要ですね!
次は、クライミングウォールでのウォーミングアップ。慣らしていくために徐々に小さいホールドにしていきます。
5~10分で終わることもあれば、1時間ぐらいかかる場合もある。
一週間に10~15時間ぐらいトレーニングすると。そんなには長くないと言ってます。
1回のトレーニングは、1時間半から~3時間ぐらい。3時間はめったにないけど。そして、週に5日間トレーニングすると。
あと、1日で2回トレーニングセッションをやることもあると。やりたいときは。午前中に2時間やって、3時間休んでランチ食べたりして、その後戻ってきてトレーニングをする。
これはウォームアップ時間も含めての話でしょうかね?
1日2時間×5日間で、1週間10時間になります。本当にそこまで長くないですね。トレーニング時間としては。
この時点で、ウォームアップは終了とのことです。時間を見てみると、26分。今回は色々説明しながらやっているので、通常は15~20分ぐらいでしょうか。
次の記事です。
さすがプロ!真似すれば保持力も含めあらゆる面で上達する。Sean McColleのウォームアップからトレーニングまでの紹介1
有名なSeanが色々と教えてくれるそうです。この人も結構ずっと活躍しているひとなので、信頼性がありますね。さて、どんないい情報を教えてくれるのでしょうか!
また、この動画は2016年のものです。そんなには古くないので、いいでしょう。ツイッターでもフォローして見ていますが、現在も活躍中です。
このストレッチはよさそうですね。ウォームアップです。
左足も。結構やわらかくストレッチしていますね。左ももがわき腹の横まできています。また、足先の部分が結構前の方まで伸びてきています。左手のところぐらいまで。
足を内側に入れてのストレッチです。これは、やりそうでやらなかったストレッチですね。私にとって。
このストレッチ後、足先をぐるっとお尻の下を通して外側に回していました。これもなかなかストレッチ効果があるのではないでしょうか。
これは、股関節ですね。膝を開くようにストレッチしています。
あと、膝の故障が怖いから、膝回りと、ももやヒップ、脚をストレッチしているそうです。そうすると、クライミングしたときに、とても動きやすくなるようです。
このストレッチ!これは見たことがなかったです。普通とは逆方向にストレッチしているように見えます。いいのでしょうか?試してみようと思います。
脚がもう片方の手につくまでストレッチしています。やわらかいですね。私も焦ってすぐここまで曲げずに徐々に柔らかくして慣れていこうと思います。けがしたくないので。
動画中に視聴者から、今はコールドストレッチをしているね。という声がありました。静的なストレッチということでしょうか。動的ストレッチの逆の。
Seanは、特に専門的な知識や、正しい答えは正直分からないと言っていましたが、自身はこれを先にやると動きやすくなるとのことです。汗も少しかくので、コールドではないし、と。
確かに、よく聞くのが、静的ストレッチという勢いを使わないでじんわり伸ばす系のストレッチは、運動前ににやらない方がよいという内容です。筋肉が伸び切ったゴムのようになってしまい、瞬発力が低下すると。
運動前は、動的な勢いを使ってストレッチする方法で行い、静的は運動後や入浴後など体が温まったときに行うのが良いと。そういう感じだったと思います。
たしかい、Seanの言う通り、クライミングで動けるようになると思うし、あまりに直前に行わなければ、瞬発力も戻っていくと思います。特に、けがをしないという点では、静的な方法でしっかりと可動域を広くしておくというのは重要なことなんじゃないかと思います。
クライミングでは、陸上のスプリント選手のよう種類の瞬発力が必要なわけではないし、必要な時といえば、ダイノとか、デッドとかという結構限られた場合ですよね。
だから、私は静的をやってもいいと結論づけました。あと、動的ストレッチだけだと、やはり可動範囲が広げにくいんですよね。実際。
今度は上半身のストレッチに入ります。バンドを使います。
バンドを上から下に引っ張るような動きをして腕をストレッチしています。
Seanはぶら下がって、両手から片手に、片手から両手に、という風にしてストレッチしてもいいが、ぶら下がるのがきつすぎる人もいるし、年齢があがるときついし、やはり徐々に軽い負荷を使ってウォームアップしていくのが良いと言っていました。
なぜウォームアップをするかというと、キャンパスボードでトレーニングをするためだということ。そのために体を温める必要があるという。だから、十分に体が温まっている場合、ウォームアップをだいぶ省くこともあるとのことです。なるほど!
目的は、これからやろうとするトレーニングに必要な状態を作ることですね。ハードクライミングしたいんだったら、ハードクライミングしてもいいぐらいの、体の温まり具合、ストレッチされた状態、これを実現するためにウォームアップをしていく。これが大事ですね。目的をしっかりもってやることですね。
長くなったので、以降は別記事にします。
次の記事