30代からのロッククライミング

自分のやりたいことを問われて早10年。(30代からのロッククライミング、ウェイトトレーニング、ピアノ、海外旅行、仮想通貨自動売買ツール開発など)

ガンバと言えない。。

camera shy
camera shy / Archana Ramaswamy

応援するときの言葉は「ガンバレ」ではなく「ガンバ」

ライミングを始めて気づいたことがあります。それは、登っている人を応援するときに、周りの人たちは「ガンバ!」と言っていることです。

私は初めのころ、なぜ「ガンバ」なのか、なぜ「ガンバレ」ではないのか。このような疑問を持っていました。今現在も持っています。

「ガンバ」という響きから連想するのが、昔マンガではやった「ガンバフライハイ」のことでした。「ガンバ」という言葉は、このマンガが起源なのだろうか。でも、そんなわけないよな、とか考えていました。

「ガンバ」への違和感

「ガンバ」という響きは、「ガンバレ」よりも、なにか大人が言う言葉ではないような気がするのです。なんとなく、子供が応援するときに使うような言葉のようでなりません。

子供が、「ガンバ!」と言って応援している姿は、割と自然と受け入れられます。子供の元気な高い声での「ガンバ」は悪くない気がします。

子供同士での、なにか特別な言葉として使われているように考えるからでしょうか。子供たちの間でだけ理解ができ使われる言葉は、いくつかあると思いますが、その一つとしてです。

しかし、なぜ大人も「ガンバ」と言うのでしょうか。「ガンバレ」ではなぜいけないのでしょうか。

英語では「come on」だが。。

英語でも同じように応援する言葉を聞いたことがありますが、それは「come on」です。

「come on」は、英語として普通に使われるものです。「ガンバレ」を「ガンバ」のように変な風に省略しません。

ですから、私としては、違和感がなく受け入れられました。外国人を応援するときは、「come on」と言っても良いかなと。

「ガンバ」は、変な風に略していると思うんです。英語で例えると、「come o」とか言っちゃってる感じかなと。

そう考えるとやっぱり変な感じですよね。私としては、どうしても違和感をぬぐいきれないのです。

いまだに「ガンバ」と言えない。。

ですので、2年ぐらいクライミングを続けていますが、始めてこのかた、「ガンバ!」と言えずにいます。

私自身にも、他の人を応援したい気持ちはあるので、どうにか声をかけたいと思っているのですが、「ガンバ」以外に手がないとすると、やはり躊躇してしまいます。

みんなが「ガンバ」と応援している中で、一人「ガンバレ」と言うわけにもいきませんし。言葉を完全に変えて、「踏ん張れ!」とか「もう少し!」とか言うのも、他の人に違和感を覚えさせそうでなんとも。

本当に申し訳ないと思うのですが、応援ができないのです。唯一できることは、登り切ったときには「すげぇ~」と小さい声で言ったり、惜しいところで落ちてしまった場合は「あぁ~」を吐息とともにかすかに声にしたりするぐらいです。

「私は、応援していましたよ。あなたの頑張りを見ていましたよ。」となんとか伝えたいのです。

それでも、「ガンバ」とは、言えない自分が歯がゆいのです。

「ガンバ」は嬉しい

「ガンバ!」、私自身が登っている時にも、応援してくれます。その時の「ガンバ」からは、たくさんの力をもらいます。核心や、保持力限界にきているところで、その声に答え、渾身の力を出すことができます。

「ガンバ」には力があるのです。登っている時には、「ガンバ」のありがたみを味わっておきながら、人に対しては「ガンバ」と言えない悲しさ。

じゃあ、「言えばいいじゃん」、と思われると思いますが、「ガ」という口の形まではいくのですが、空気を送り込み音にする直前で弱気になってしまいます。

「ガンバ」と言える勇気がほしいのと、「ガンバレ」も応援として主流になってほしいと思う私でした。