ケガをする5つの理由
近頃、私自身初めてのパキりを経験しました。それ以来、回復に専念しているので、クライミングはお預け状態です。1週間ほど経ちました。もうすでに、クライミングしたくてしょうがない気持ちになっています。治るのに1カ月以上はかかると想定しています。まだまだクライミングできるまではありそうです…
一度けがをしてしまうと、長い間楽しいクライミングを休まないといけないことになります。ストレスも溜まりますし、保持力や筋力が落ちていきます。次回クライミングができるときには、すっかりグレードも落ちていることでしょう。
クライミングができないで退屈している中で、いろいろ調べていると、ケガをする大きな理由があるということを学びました。今後、これらを生かそうと思いながら書いていこうと思います。
ウォーミングアップをしていない
ウォーミングアップは、文字通り温めることです。体の温度を高めることで、動ける状態にするのです。
筋肉、腱、靭帯は、温度を高めてあげると、より柔軟性が増すということです。冷たいときよりも、長く伸びるようになるということです。
輪ゴムをイメージしてください。輪ゴムも冷たい状態だと伸びが悪いです。温めてあげると伸びるようになります。
練り消しもそうですね。
しっかりと体が温まるまで、ウォームアップをしてあげることです。それは、隅々まで血が流れ、温かい血液によって、指の末端まで温めることです。
軽く汗ばむぐらいまで、ジョギングなどしてあげることがいいと思います。軽いクライミングでもいいですね。温まるまでやりましょう。
特に冬は必要だと思いますが、夏も今回のケガで必要だと実感しました。私はこの夏の、かなり暑い日にけがをしました。気温も高く、体は全然冷え切っていない感覚だったのですが、ケガをしました。
気温が高くても、体の中身、末端は温まり切ってなかったのかもしれません。暑い日でも油断せず、しっかりとウォーミングアップする必要がありそうです。
フルクリンプで保持している
フルクリンプでの、指への負担はかなり高いです。指の角度が90度以上になり、腱鞘に対しても相当な力がかかります。
また、フルクリンプで、親指を人差し指の上に添えていると思いますが、突然フットホールドから足が切れたり、ダイノでジャンプしたりするとき、親指が離れ、他の指に加重が直にかかってしまうことがあります。
このときには、さらにケガの危険性が高まります。
もちろん、フルクリンプ、ハーフクリンプは、保持する能力が高いです。便利に使えるので、頼ってしまいがちですが、ケガのリスクを背負っています。
オープンハンドでの保持に切り替えたほうが良いでしょう。オープンハンドでは、クリンプハンドに比べて、リスクが低くなります。
クリンプが使いたいときは、いざというときだけにしましょう。基本、トレーニングの時は、オープンハンドにしましょう。オープンハンドも同じようにトレーニングになり、保持力が上がっていきます。
保持しながらの懸垂運動をしている
保持するときは指を曲げていますね。その指を曲げているのは、肘からつながっている、2本の腱によってです。
保持をしながら、うでを曲げて体を持ち上げる懸垂運動をした場合は、どうなるでしょうか。腕を曲げるときにも、先ほどの2本の腱に、加重がかかります。保持するための加重と、うでを曲げるための加重、その両方がかかることになります。
そうすると、腱に対する負担が高くなり、その分ケガのリスクも高くなってしまいます。
トレーニング時間が限られていると思いますが、保持力と、懸垂やロックオフなどの、うでを曲げる運動は、別々に行ったほうが良いです。
ハングボードでの指の屈曲、伸長をしている
ハングボードでの保持の仕方ですが、ぶら下がりながら、指を曲げたり伸ばしたりするようなトレーニングをすると危険です。
ぶら下がりトレーニングでは、保持力のストレングスを高めるのが目的です。ですので、指の曲げ伸ばしをして、リスクを高めることはしないほうがよさそうです。
曲げ伸ばしの練習をしたいのならば、負荷を軽くして行うのが良いのかもしれません。
腕を完全に伸ばす懸垂を行っている
うでを完全にのばすと、肘の関節部分を痛めます。
曲げているところから、うでを完全に伸ばすと、骨と骨があたりますね。この骨と骨とのぶつかりが、何回も行われるとケガにつながるようです。
完全に伸ばした状態でも、10~15度に、うでは曲げた状態にしたほうが良いようです。
参考にした動画です。