上達をさまたげるケガをさける方法
早く上達したいあまり
クライミングをしていると、周りにはたくさんうまい人たちが見えてきます。
上手い人たちにはきりがないのですが、私たちは、それを横目で見ながら、かっこいいなぁ、あこがれるなぁ、体軽そう、すげー筋肉、などと思って羨望の目で見てしまいます。
そうすると、心では早くあの人たちのようになろう。がつがつ登って、筋トレもたくさんやって。みたいな感じで気合が入ってきます。
気合が入るのはよいのですが、今自分がいるレベル、自分のじん帯、腱、筋肉などの体力に見合わないような、強烈なトレーニングをやり始めてしまうのは、考え物です。
すぐに、オーバーワークになって、じん帯損傷とか、肩を痛めたとか、腱鞘炎になった、とかいろいろガタがくると思います。
10代とか20代前半の、回復力、適応力が半端ない時期であれば、多少無理をしても、体は順応してくれると思いますが、30代以上ともなると、自分の体のことを気遣う必要があります。
ケガをすると、練習できなくなる
一度大きなケガをしてしまうと、医者などにドクターストップをかけられたり、再発したりしてしまうため、しばらくのあいだ、練習ができなくなります。
その損失は大きなものだと思います。今まで、続けてきたトレーニングで養った体力が、退化してしまうのです。また、クライミング、筋トレなど運動ができないというストレスとの戦いになると思います。
大きなケガはしたことがない
私自身は、指をパキるとか、大きなケガはしたことがありません。体に違和感を感じたときは、トレーニング計画に調整をかけているのが役に立っているのだと思います。
指や手首の腱鞘炎は軽いものは、経験がありますが、都度調整し回復させていっています。
体の声に耳を傾ける
ケガをしないためにも、日々、体の声に耳を傾けることが必要です。
指は曲がりやすいか、手首は熱いか、腰は痛くないか、肩はどうか。自分の体を静かにモニタリングして様子を伺います。
原因の追究を
その不調は、どの場所なのか、どのぐらいなのか、原因はなにかということを考えていきます。
あの時の、アンダーで痛めたとか、カチで痛めたとか、落下で痛めたとか、筋トレ強度が高すぎなのかとかを、調査していきます。自分のフォームの悪さにも原因があるときがあります。
そして、レストする。トレーニング頻度を落とす。フォームを改善する。などの対処を取っていきます。
レストする、強度を落とす勇気を
レストや、強度を落とすには勇気がいります。
せっかくいいペースで上達しているのに。このぐらいのトレーニングが気分的に丁度いいのに。友達に追い越されてしまう。焦るなあ。このぐらいの痛さなら続けても大丈夫じゃ?
などと、思いが巡ると思います。私もそうです。クライミングがうまくなりたくてしょうがないのですから、トレーニングを減らすなんて。弱くなってしまう。。
でも、大きなケガをしてしまったら、もっと長い練習ができない時期に耐えなければなりません。そうなれば、もっともっと弱くなり、ストレスも溜まります。
コンディション調整、スケジュール調整、レスト、強度落とすなど、これもトレーニングの一環と思って、勇気をもってやっていきましょう。