30代からのロッククライミング

自分のやりたいことを問われて早10年。(30代からのロッククライミング、ウェイトトレーニング、ピアノ、海外旅行、仮想通貨自動売買ツール開発など)

一度勇気をもってやめてみる

Quit Smoking
Quit Smoking / juhansonin

ライミングを長くやっていると、「クライミングしたくないな」という心情になることがあると思います。私もあります。

「クライミングしたくないな」というとき

〇クライミングの上達が停滞しているプラトーにいるとき ・何か月かけても、ある課題が登れない ・今いるグレードからなかなか上がれない

〇クライミング自体の興味、愛着が減っているとき ・クライミングに飽き飽きした ・クライミングをしていて「こんなことやってなんの意味があるのだろうか」と思った

〇身体の状態がすぐれないとき ・体調がすぐれなくてトレーニングに身が入らない ・疲れている ・指の調子が悪くて痛い ・身体のある一部分が痛くて、それを気にしながらクライミングしている

〇クライミング以外の日常生活が忙しくて、身体ともに余裕がないとき ・仕事が忙しい ・出張多すぎ ・大切な人の不幸

その他にもいろいろな理由で、クライミングをしたくない気持ちになることがあると思います。

こういうときは、ジムで登っていても、自宅でトレーニングしても身が入りません。ジムに通うということが、やらなくてはいけない義務みたいになってしまうのです。

義務感が生まれる理由

下記のような理由で、義務感が生まれます。

・少なくとも1週間に1回はジムに行かないと、下手になってしまう ・少なくとも1週間に1回は保持力トレーニングしないと、弱くなってしまう ・せっかくこれまで一生懸命にトレーニングしてきたことが、休むことでゼロに戻ってしまう。

「クライミングから離れる」ことで、自分の技術や体力が落ちてしまうという恐れです。これが義務感を生んでしまいます。

このような義務感から行うクライミングは、楽しくありません。また、積極的なクライミングもできなくなりますから、技術と体力向上にも良い影響を与えません。

「クライミングはやりたくないな」でも、「下手には戻りたくないな」と思うときは、どうすればいいのでしょうか。

勇気をもってやめてみる

しばらくクライミングから離れてみることが良い結果を生みます。特に期間を設定しないで、しばらくクライミングが無い期間を過ごしてください。

初めは、不安で不安でしょうがないと思います。体力が落ち、技術を忘れてしまうのではないかと。

でも、私は心配いらないと思っています。一度体に染みついた技術は、なかなか忘れません。

例えば、学生時代のころやっていたスポーツがあると思います。社会人になってそのスポーツをやめてしまい、長期間その動きをすることがないですよね。

しかし、そのスポーツを今やってみたら、結構覚えているものです。そして、再開してから何回かしていくうちに、技術はかなり戻ると思います。

体力に関しても、衰えはあると思いますが、再開後のトレーニングで戻ります。戻る速度は速いです。一度つけたことのある筋力は、トレーニングを再開するとすぐ戻ります。

一度もつけたことのない筋力だとしたら、新しくつけるのには時間がかかります。しかし、一度つけたものはすぐに戻ります。

離れている期間の技術・体力の減少については、復帰後にすばやく元の状態に戻すことがわかりました。

ですので、やはり一度離れてみて、その後に起こるフレッシュな気持ちによるメリットを享受する方が良さそうです。

復帰後

ライミングから離れているときは、復帰する気持ちなど毛頭ないのです。しかし、あるとき無性に「クライミングしてぇ…」と思うときが来ます。

私の場合、旅行先である公園に、子供向けのクライミングウォールがありました。壁の非常に低いやつです。

周りでは、子供が遊び、その保護者がベンチで座って見ている、そんな状況でした。ですが、ホールドに触れたい衝動を抑えきれず、その壁をトラバースしました。保護者の目が気になるのですが、「クライミングが気持ちいい」と感じました。

ライミングの動きが体に気持ちがいいということを再認識できました。色々な理由でクライングをやりたくないと思っていましたが、身体が本能的にクライミングを求めていたのです。

この後、復帰しました。久しぶりのクライミングジムもなかなか勇気がいりましたが、楽しいときを持てました。

なにより、クライミングへの意欲が回復したと思います。また、前向きな気持ちで取り組むことができるようになったと思います。

「クライミングをやりたくない」と思ったら、一度クライミングから離れてみてください。クライミングがその本人にとって本物であれば、また必ず身体が欲します。技術・体力は簡単には落ちませんし、落ちてもすぐに戻ります。そして、復帰したときには、心と体がリフレッシュされ、新たな気持ちでクライミングに向かうことができます。