30代からのロッククライミング

とりあえず2級を目指す!

他人と比較しない

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Edited/Original / ɢᴏʀғᴀɴᴛᴀ ʟᴀssᴏ ʙ.

ライミングを始めた当初は、私たちは初心者だったので、下手なのは当たり前でした。

人前で登ることも、初心者ということで、特に気負いもなく、一生懸命登ることに集中できました。

しかし、クライミング歴もだんだん長くなってくると、「もう1年もやってるのに、まだ~級だ」とか、「もう3年もたつのに、1年しかやってない人にグレードを抜かれた」など、自分のレベルについて、客観的に見てしまうようになります。

ジムで登っていると、たくさんの他の人がいます。老若男女さまざまです。いろんな人がいます。

良く行くジムでは、特定の人と同じ時間登ることが多くなります。「よく見る人だな」と思ったり、もしかすると既に知り合いになって、何回か話したり、一緒にセッションをしたりしているかもしれません。

そんな中、私たちが無意識にでも行ってしまうことは、彼らと自分を比較してしまうことです。

同性で、年齢が同じぐらいの人、クライミング歴が同じぐらいの人、一緒に同じグレードのセッションをしたことのある人と、比較してしまうと思います。

この比較行為は、だれでも自然にしてしまうことですが、メリット、デメリットがあるので、以下で見ていこうと思います。

メリット ・目標ができる。 ・「負けないぞ」とトレーニングに気合が入る。 ・良きライバルになる。

デメリット ・自分の弱さ、下手さに嫌気がさす。 ・やる気を失う。 ・自分の体力、センス、精神力の弱さ、ダメさを責めるようになる。 ・成長の遅さを感じ、クライミングを止めたくなる。 ・早く上手くなることに焦り、平常心を失う。 ・自分のペースを失い、クライミングやトレーニングがつまらなくなる。 ・競争しすぎて、オーバートレーニングでケガをする。 ・競争心ばかりが出てきて、ジム内で穏やかでいられず、他の人から話しかけづらい雰囲気をかもし出してしまう。 ・自分の下手さに意識が行き過ぎて、上手と思う人々の前で登るのが恥ずかしくなり、不積極的になり、練習が非効率となる。

メリットよりもデメリットの方がたくさんあるように感じます。

メリットのみをうまく活用して、デメリットを無視できるような人は、他人と切磋琢磨しながら上達していけるタイプだと思いますが、なかなか難しいと感じます。

他人と比較すると、どうしても焦りや平常心を失ってしまい、クライミング上達において悪い影響を与えてしまうと思います。私自身は少なくともそうです。

私自身の過去失敗談としての経緯を箇条書きしておきます。

・ジムで知り合いになった人が、当時は同じレベルだった。 ・しかし、回を追うごとに、その人の方が上手くなり、自分のやっているグレードより上に行ってしまった。 ・自分の弱さ、成長の遅さが嫌になった。 ・成長の度合いを上げるため、トレーニング強度、頻度をやみくもに上げた。 ・指が痛くなった。 ・反省し我に返り、自分のレベルにあった強度に戻した。

私は、指が痛くなった時点で、冷静な心を取り戻しましたが、もし他人との比較に固執していたら、指にケガを負っていたことと思います。そして、そのケガによって、長い間治療に専念するためにクライミングを我慢しなくてはならなくなったり、もっと悪い場合は、クライミングができない身体になってしまっていたかもしれません。

他の記事でも何回も述べていますが、「プロアスリートを目指している訳でもなく、でも、やっているなら少しずつでもうまくなりたい」というような人にとっては、デメリットの方が大きすぎると考えます。

私自身、上記のデメリットを回避する方法は、「他人と比較する」のではなく「過去の自分と比較する」ことじゃないかと気づかされました。

「過去の自分と比較する」ことの例として、 ・前回取れなかった1手が取れた。 ・ギリギリで登れた課題を、今回はスムーズに楽に登れた。 というようなことが挙げられます。

こうすることによって、常に自分を冷静に観察することができ、クライミング自体も楽しくなってきます。もちろん、過去の自分との比較しかしないので、他人の目なんか気にならなくなり、1登1登に集中できるようになります。

私自身は、良いこと尽くめだと思っています。実際、この意識でクライミングに向き合うことで、マイペースで楽しみながら、着々と実力を伸ばすことができています。