ジムトレだけだと、たくましくなるのは難しい!?
ジムトレだけだと、たくましくなるのは難しい!?
クライミングをやっている理由はなんでしょうか。
純粋にクライミングが楽しいからでしょうか。純粋にクライミングがうまくなりたいからでしょうか。
そういう方ももちろんいらっしゃると思います。
しかし、クライミングが楽しいがゆえに、続けやすいスポーツであり、その結果、運動不足解消や、健康維持、強くたくましい体になることが付いてくるので、やっている方も多いでしょう。
私自身は、クライミングはもちろん楽しいスポーツと思っています。できなかった課題ができるようになり、じりじりとグレードが上がっていくことを見るのは気持ちがいいです。
また、サッカーや野球などの複数人で行うスポーツではなく、個人のペースで行えるものなので、人に気を使わず、自分のペースで、気ままに出来るのが魅力です。
楽しんで、自分のペースで行っているうちに、自然と、身体能力が上がり、健康維持、運動能力の向上、見た目もたくましくなってくることが得られるので、一石二鳥どころかそれ以上のものがあります。
得られるメリットの中で、見た目のたくましさが増すことが、嬉しいことの上位に位置しています。クライミングを通して、胸板が厚くなったり、腹筋が割れたり、そういうことが嬉しいのです。
たくましくなることによって、洋服、スーツが前より似合うようになり、自分にも自信がもてるような気がしてくるのです。
しかしながら、私が当初考えていた、「クライミングをすればたくましくなる」というのは、正しくないのかと思うようになってきました。
つまり、クライミングジムで一生懸命登ることだけでは、効率的にたくましい体になっていくことは難しいということです。
クライミングジムに行くと、ルーフでガシガシと登っている、うまい人いますよね。さぞかし筋肉隆々で、見た目もたくましい人なのだろうと想像するでしょう。
しかし、見てみると、案外体は細く、筋肉隆々といった感じでないことが多いのです。クライミングジム以外でその人を見たら、痩せていて運動していない人のようにも見えてしまう可能性もあると思いました。
そうですよね。クライミングは、体重が軽く、保持力がある人の方が登ることができるのです。もちろん、その他の筋力は必要ですが、体重の軽さや、柔軟性も重要です。
ですから、「クライミングがうまい」=「がたいがいい」というのは成り立たないのです。
私が言いたいのは、クライミングジムでがむしゃらに登っていても筋肉はなかなか発達してくれないということです。
筋肉は、速筋の成長によって、太くなります。では、速筋はどのように成長させるのでしょうか。
よく言われているのが、筋肉にオールアウトするまで刺激を与えてあげることです。詳しくは別記事で書きます。
このトレーニングをクライミングジムで行えますでしょうか。
前腕に関しては、可能です。前腕は、登っている時には必ず使われている筋肉で、クライミングジムの練習後には、もう力が入らないぐらいの状態になっています。オールアウトの状態です。
ですから、前腕に関しては、筋肉は肥大し、太く強くなっていきます。
その結果、上手い人で、全体としては細い人でも、前腕は結構太い人は良くいます。自然と、クライミングジムで登ることにより前腕を太く強くすることができているのですね。
しかし、上腕筋、胸筋、背筋、腹筋、足の筋肉などはどうでしょうか。
課題を登るとき、もちろん使われますが、オールアウトするまでは、使わないのではないでしょうか。
例えば、上腕筋のうちの、上腕二頭筋についてですが、この筋肉は、体を引き付ける働きをします。体を持ち上げる働きとも言えます。懸垂をするときに、体を持ち上げるときに使う上腕の筋肉です。ちからこぶとも言ったりしますよね。
上腕二頭筋は、クライミング時に必ず使われます。しかし、体を保持するのに必要な弱い力だけであったり、爆発的に強い力を出すときもありますが、それは核心などの一時的な瞬間だけのことであったりします。オールアウトはしません。
同じ課題の同じムーブの箇所を、何回も繰り返すことで、オールアウトさせることは出来ると思います。
しかし、他のクライマーの邪魔になるので、その課題を長い間占拠することは難しいですし、オールアウトさせてしまうと、もうほとんど登ることができなくなるので、たくさん登ってムーブなど色々と練習したい場合は、ジム練習がもったいなくなると思います。
そもそも、オールアウトさせるようなトレーニングをジム練習にいれてしまうと、「なんかつまらない」練習になってしまいそうです。クライミングジムでたくさん登ることが楽しいのに、筋トレの一環になってしまうのは、つまらないですよね。
ですので、私が思うに、クライミングジムで登るだけというのは、たくましい体になるためには、非効率であると考えるのです。
別記事で、たくましくなる方法について書きます。