30代からのロッククライミング

自分のやりたいことを問われて早10年。(30代からのロッククライミング、ウェイトトレーニング、ピアノ、海外旅行、仮想通貨自動売買ツール開発など)

弱点を知ることが上達への近道

Crying
Crying / Upsilon Andromedae

弱点を知ることが上達への近道

早く上達し難易度の高いルートを登りたいという気持ちを持っていると思います。もちろん、クライミングジムに通い、自宅でも保持力を高める筋トレ、柔軟性を高めるストレッチ、プロの映像みながらのイメージトレーニング、登り方のテクニックとしてのムーブ等、たくさんのことを既に行ってきていると思います。

たしかにいろいろな側面から鍛えていかないといけないと思ってしまうのは当然です。クライミングは多くの要素で成り立っているので、いろいろな能力を高めていく必要があります。

しかし、一日一日をクライミングの練習に費やせるプロクライマーでもない限り多くの時間をかけて全ての能力を鍛えていくことは難しいというか不可能です。多くのクライマーはプロではない、平日の日中は仕事を行っている多忙な人たちです。時間の捻出をしてもその時間には限りがあります。

休日の土日をまるまる使うように頑張れる人でも、トレーニングの面で言えばあまり良い結果は得られません。スポーツを行うような運動能力は1週間のうちの局所的な期間にたくさんの量を、集中的にやっても得られません。やはり、定期的にトレーニングを行って行く必要があります。そのほうが、体を無理なく、効率的に成長させることができます。

その方法とは、自分の弱点のみを重点的に鍛えていくことです。 これが一番早い上達方法です。苦手なホールドがあれば、そのホールドで練習し苦手を克服する。苦手なムーブがあればそのムーブをたくさん練習し克服する。こうゆうことです。

例えば、自分の場合はしっかりと指を握り込めないようなスローパーホールドが苦手です。メンタル的にもそのホールドがあるときは、苦手意識を持ちながらムーブを勧めています。

苦手なことを練習するとなぜすぐに上達するかというのは、こういうことです。 どうしてもできない課題があるとします。その課題の全体が難しいというわけで、そのルートを完登できないというわけではないということです。その課題のなかのおそらく1箇所、どうしてもできないムーブなのです。それができるようになれば、その課題はできるようになります。

多くの人は、自分の弱点の克服といういことから目をそらし、自分の得意な分野をさらに伸ばそうとトレーニングします。または、自分の弱点のトレーニングの量と同じぐらい他のトレーニングをします。それでは、成長が遅くなってしまうということです。特に時間の限られたクライマーにとってはそうです。

ですので、自分の弱点が何かということを目を閉じて考えてください。想像するだけでメンタルが乱れるホールドがあるかもしれません。できないルートのできないムーブがイメージできるかもしれません。それを客観的に知ることが成長の第一歩です。

そこをトレーニングの最優先項目に持ってきましょう。トレーニングの一番初めにやりましょう。そうすることによって、目覚しい成長が待っています。

私もスローパーホールドを想定した指の保持力アップのトレーニングを最優先にしています。そうするとだんだんですが、スローパーホールドがきたときの心持ちが変わってきました。苦手意識がなくなってきているのです。たしかに、能力的にも成長して、実際に苦手ではなくなってきているのがわかります。

また、他にも能力的に水準が低いことがたくさんあります、ということがあるかもしれません。それは、今の弱点の克服後にやってください。今一番弱いことを初めに克服してください。2番目以降に弱いことは、今一番弱いことが克服されたら、いままで2番目以降に弱かったことが1番目に弱いことに変わります。その時にその弱点に対してトレーニングしてください。

このような考え方で、トレーニングを行うとうのは成長への最短距離です。

まとめですが、時間の限られたクライマーは弱点を最優先でトレーニングしてくこと、それが総合的なクライミング能力アップへの近道になるということになります。