30代からのロッククライミング

自分のやりたいことを問われて早10年。(30代からのロッククライミング、ウェイトトレーニング、ピアノ、海外旅行、仮想通貨自動売買ツール開発など)

目標設定の仕方

Cave Roof
Cave Roof / skiermatt2

目標設定はモチベーションのアップのため

目標設定は、何のために行うのでしょうか。それは、私たちのやる気アップのためです。

私たちが目標設定はなんのために行うのだと聞かれると、普通は、「その目標を達成したいから」と答えると思います。

でも、そこでいう目標とはとても高く、すぐにはたどり着けないような目標のことを言うと思います。

例えば、「今年中に1級を登れるようになる。」という目標を立てるとしましょう。この人は現在3級を登れるクライマーだとしますね。

この目標設定だけだと、やる気はでませんね。立派な目標ですが、自分が努力する矛先が明確になっていません。また、がむしゃらに登って、グレードを上げていく方法をとっても、進捗状況が芳しくない場合、「このままやってて、本当に今年中に1級をのぼれるようになるのだろうか。。。」と不安になって、自信がなくなってしまいます。

ですので、本当の目標設定は、その人のモチベーションを高め、努力の矛先を明確にしてあげることが最優先なのです。

目標設定を誤るとやる気を失う

上記で説明しましたように、目標設定を誤ると、やる気がなくなります。

とてつもなく高い、あいまいな目標を立てると、途中経過も楽しくなく、成長が芳しくない自分の不甲斐なさに「がっくり」することと思います。

目標は立派でも、自分の能力、技術、体力、そういったものが、強い原動力をもってどんどんと向上していかないと意味がありませんね。

ですから、正しい目標設定をすることに、注意を払うこと、それが、実は、本当の先の目標、先ほど挙げたような「今年中に1級を登れるようになる。」という目標の達成には役にたつのです。

実際に、どのようなことに気を付けるべきなのか述べていきますね。

短期間で達成できるように設定する

これは重要です。あまりに手の届かないような目標を立てると、やる気の矛先があいまいになってしまいます。割と短い期間で達成できる感じのする目標を立ててください。

例えば、今5級やっている人が、「1級課題のあるルートを登れるようになる。」ということをしても、ちょっと高すぎる目標だと思います。

もちろん、日増しにはだんだん登れるように進歩はするとは思いますが、時間がかかるでしょう。半年とか1年とか、それ以上かかる場合もあると思います。そんなにかかってしまうと、やる気は半減していますよね。

ですから、5級やっている人の場合は、高くて3級ぐらいのある課題を目標にするのが妥当かと思います。そうすれば、数週間単位で進歩がみられ、数カ月すれば達成することができるかもしれません。

重要なのは、なるべく短く達成できる目標のほうがよいです。1週間ぐらいで達成できるぐらいが一番良いかもしれません。

私の場合は、クライミング課題や、うんてい課題、筋トレ課題など作っていますが、うまく1週間~1カ月ぐらいの間で達成できるような課題を設定しています。

ライミング課題で、完登するには1カ月以上かかるような課題の場合は、半分に切って、何手までを目標設定する、という方法も良いかもしれません。調整してください。

課題設定そのものが目標設定になっています。なるべく短い期間で終わるようにすることを忘れないでください。

数値化する

これも、絶対です。目標が数値で表せるようなものにしてください。

懸垂だったら、レップ数とか重りの重量。クライミングだったら、ルート全体分の何手目なのかどうか。

また、進捗率も数値化できるものであることが必須です。前回は、何手目まで行ったが、今回はここまで登ることができた、とかそのように数字で達成率を表せるようなものにしてください。

ログを録る

数値化できる目標にするというのは、このログを録るというところのためにあります。

ログを録ることによって、前回よりもこれだけ記録が伸びたとして、実際にその数値として目に見えて、まだ目標に達成はしてないですが、途中経過で少しずつ記録が伸びているということを実感することができますし、達成感も味わうことができます。

また、ログを録っていれば、進捗率が悪ければ、目標設定を軽減するなどの調整も可能です。

目標設定は少なめにする

複数目標を設定することもあると思います。クライミングでいえば、複数ルートの完登を目標としたり、筋トレであれば、懸垂、腕立てなど、いろいろなものを同時並行で行っていきます。

複数目標にするのは問題ないですが、目標が多くなりすぎるのは考え物です。目標への意識が薄れてしまって、また、その目標に対して努力する時間自体が少なくなってしまうからです。

私の経験では、5ルート以下に収めるのが良いかと思います。筋トレ系の課題であっても5種目以内が良いのではないかと思っています。

ただし、この目標数の設定は、モチベーションの維持が保たれる範囲であれば、自由に個人個人に合わせて問題ないと思います。2つぐらいが良いという人は、そうすれば良いですし、例えば、8つ程度が性に合う人もいるかもしれません。

目標設定は1つではあまりよくない

目標設定の数は、個人のモチベーションが維持される範囲で自由に調整してよいと説明しましたが、1つにしてしまうことはあまりよくないのではないかと思っています。

それは、ただ1つの課題に向かい合い、努力することは良いのですが、疲労回復のためのレストをとりづらいというのがあります。

ケガのリスク、オーバートレーニングのリスクが高まり、もしケガなどした場合は、トレーニングできないという最悪の事態に陥ってしまいます。

ですから、モチベーションは高い状態でキープしつつ、体もしっかりと休ませられるような、2つ以上の目標を設定するのが良いかと思います。

また、1つだけだと飽きることもありますしね。クリス・シャーマも言ってました。