登ると手首が痛い!原因はTCFF損傷じゃなく、骨膜の痛みだった…
最近時間の余裕もできて、少し気合を入れてトレーニングをしようと始めたところ、体に不調が出てきてしまいました。
左手首が登ると痛いのです。これはやばいと思い、まずはいろいろネットで調べてみました。
手首のケガとしては2種類あるらしい
腱鞘炎とTFCC損傷という2つということが出てきました。
それぞれ診断方法は、
・ 腱鞘炎の場合:
痛みが出やすい場所は親指側の手首ですので、ここが痛いときはまずは腱鞘炎を疑いましょう
私の手首の痛みは小指側なのでこれは違いますね。
では、もう一方のTFCC損傷の場合はどうでしょうか。
・TFCC損傷の場合:
痛みの出る場所は腱鞘炎とは逆の小指側の手首です。
まじですか…小指側が痛いです。私は本当にTFCC損傷なのでしょうか。。。
TFCC損傷は完治の難しい、再発や悪化を繰り返す怪我だと言われています。手首の小指側に痛みや腫れの症状が出て、最悪の場合は手術に至ることもあります。
基本的には、3~4ヶ月間が保存治療の目安だと言われています。
ちょっと怖くなってきました。そして、保存治療の期間が長い!3~4カ月ってこないだパキった時と同じぐらいクライミングができなくなるのでしょうか…
とりあえず、今できることをしてみようと思います。
湿布
湿布や簡単なサポーターが処方されて約2週間程経過観察を行います。
病院に行きたいと思いますが、それまでの対処として、とりあえず湿布をしました。
テーピング
見よう見まねの自己流で、手首にテーピング巻いてみました。
テーピングは手首用のやつで、非伸縮のもの。ドラッグストアでどこでも売っていますが、下のようなテープです。
(手のひら側)
(手の甲側)
しっかり固定できてていい感じじゃないでしょうか。湿布の上からテーピングしてますが…
しかし、その後ネットで正しい巻き方調べてみたら…
間違ってました。。。
ちゃんと巻いてみます。
正しく巻く手順は、下記サイトを参考にさせていただきました。
ボルダリング 手首の痛み 対応方法を考えるー手首の基礎知識編ー - ボルダリング Tshun’s Blog
①くびれに巻く
まずは、テーピング前の状態です。
ボルタレン湿布貼ってます。
まず、小指側の丸っこい骨と、手の甲との間のくぼみにテーピングが来るように巻きます。
くぼみに巻いた図
②次に、先ほどの丸っこい骨を抑えるように巻く
③最後に、もう一回巻く
完成です!
やっぱり気になって整形外科に行ってみました
とりあえず応急処置はしました。しかし、ちゃんと医者に診てもらった方が良いかなと思い、次の日に思いきって整形外科に行ってみました。
骨が弱ってやせ細っている・・・
左のひじから手先までのレントゲンを撮ったのですが、前腕の骨が弱くなっているということでした。
健康な骨はレントゲンで撮ると、骨のきわがくっきりとい線状に映るそうですが、私のは境界部分がぼやけており、グレーっぽい色になっていました。
(通常の図)
(前腕の骨が弱っている図)
(拡大図)
健康だと、骨は真っ白に映り、骨の境界線がはっきりと見え、骨の外は真っ黒に映るそうです。
骨の代謝スピードよりも、トレーニングによる破壊の方が早くて、弱くなっているそうです。ですので、骨の周りからどんどん細くなっているように見えます…やばいですね(汗)
なんで痛いの?
なぜ、登ったり力を入れるような動きをしたときに痛いかについても、説明がありました。
骨の周りには͡͡骨膜という薄い膜があります。骨膜には唯一神経が通っていて痛みを感じる組織だそうです。逆にいうと、骨膜以外の部分は痛みを感じません。
また、骨は麩菓子のようなもので、中身がふわふわで軽いものになっていて、骨の外側の部分だけが固く状態です。
骨の外側が健康で厚ければ問題なのですが、私のように薄くなってきてしまうと、力を加えたときに、ゆがみやすくなってしまうということでした。骨の外側がゆがむんですね。
その際に、骨の周りについている骨膜もゆがみ、痛さを感じるとのことでした。
痛みとしては、じわっと熱く感じる痛み、手首や前腕部分を締め付けられるような痛みです。
悪いホールドを保持したときに、カーッと熱くなり痛みが出て、ホールドを離して、しばらくじんじん痛みが出ていますが、しばらくすると収まる、そんな感じの痛みです。
なんでこのようになったのか?
「がんばっているってことだよ」
そういわれたときは、ちょっと嬉しかったのですが、「必要な栄養を摂ったり、回復させてあげたりしないとダメだね。」ともありました。
トレーニングのがんばりすぎや、栄養不足、休息をしっかり摂らなかったせいで、骨のやせ細りによって骨が柔くなり、負荷がかかるとゆがんでしまう骨の周りについている骨膜もゆがみ、それによって痛みを感じていた。
これが私の症状でした。
ほんとうに病院いってよかったです!こんなに明快な答えが分かって。このお医者さんにめちゃくちゃ感謝です。
前腕の筋肉もダメだそうです
前腕の筋肉もエコーで見てもらいました。
「腫れてるね。あと、ところどころ出血していたあとがあるよ。」
エコーでみると、ぼこぼこになっているようすが見えました。また、出血した後がところどころ黒く見えます。
「がんばりすぎだね。回復させないと」
そういうことで、筋肉もダメな状況にあるみたいです。
どのように治療すればよいのか
まず、筋肉から。
筋肉は、安静にしていれば2週間程度で良くなるとのこと。
でも、回復や栄養が間に合ってないから、たんぱく質を多く摂ってね、と。
たんぱく質は、たくさん肉を食べるか、プロテインを摂るようにして、しっかり回復に必要な栄養素を取り入れることを勧められました。
「プロテインって人工的なものなんで、なんか体に悪くないんですか?」
と聞くと、
確かに、特定の栄養素を急激に体に摂り入れると、将来的に悪い影響が出る可能性はあるが、あとは本人の目的と摂取する期間を決めればいいんじゃないか、とありました。
例えば、今はこういうケガもしていて、筋肉も回復させる特別な時期なので、プロテインを摂る。でも、回復してきたら、摂るのをやめる。
クライミング人生をいくつまで考えているのか。例えば、今から20年ぐらい続けることを考えている場合、その20年はプロテインを摂る。引退するときやめる。
目的があって、期間を決めていけばいいんじゃないか、とある。
20年摂るというのは長すぎで、時期を決めても長いよなと思いましたが、前者の意見は腑に落ちました。
ケガをしているとき、ハードトレーニングをした後など、ピンポイントで使っていけばよいのかなと思いました。
今までは、プロテインを飲んだことはなかったのですが、少しこれを機会に考えていきたいと思います。この時期だけでも飲んでみるとか、やってみたいと思います。
後もちろん、肉はしっかり食べるようにしたいと思います。
骨はどうやって回復させるのか?
はい。肝心のやせ細った骨を回復させる必要があります。
どのようにやるかというと、
・栄養を摂る
・安静にする
1つ目の、栄養はカルシウムですね。基本だと思いますが、私は基本ができてないと思いました。
「液体のものがいいからヨーグルトか、牛乳がいいね」
とのこと。液体状のカルシウムがいいのはなぜか忘れましたが、とにかくどちらかを補給することが良いようです。
私自身、特にヨーグルト、牛乳はとらないたちでした。牛乳はコーヒーに入れる程度で、それも毎日やるわけではないので、ほぼ摂取していなかった言っても過言ではないでしょう。。
一時期、朝ごはんにシリアルを食べていて、牛乳を混ぜて食べていたことがあったのですが、思い返すとその頃のほうがカルシウム的には栄養状況が良かったのではないかと思いました。
とにかく、牛乳を飲むことを意識するようにしたほうがよさそうです。毎食牛乳をコップ一杯飲むのを目標にしようかと思います。あと寝る前に一杯。おなかを壊さないか少し心配ですが…
2つ目は、安静ですね。
安静については、クライミングやっちゃダメってことですか?
ということですよ。でも、聞いてみると、
「運動のレベルを落とせばいいんじゃなかな」
やったー!クライミングを我慢しなくてもよいのか!こないだのパキリの時よりはずいぶんとましだと思いました。
でも、どのぐらいレベルを落とせばよいのか???
「私もやったことがないので、どのぐらいとは言えないのが残念です。でも、少し落としてみるといいんじゃないですかね。」
そうですね。私のグレードが今4級を挑戦しているぐらいなので、5級とか6級とかにすればいいんですかね。
糖質が骨を溶かす原因となる?!
こちらも目から鱗でした。
なんとなく昔聞いたことがあったのですが、
「コーラを飲むと骨が溶ける」
聞いたことありませんか?
子供のころにきいたのですが、先生にも説明されました。
凝縮された糖質(清涼飲料水とかですね)を摂ると、筋肉が「働こう!」となって、そのときにカルシウムも必要となり、骨から血中に流れ出すそうです。
でも、筋肉は働かずそのまま尿に排出される。とのことです。
詳しく原理はわかりませんが、骨が溶けるということがあるようです。
炭酸も骨を溶かす
炭酸も同じように、骨のカルシウムを浪費してしまうようです。
原理はちょっと忘れてしましました。なにか難しい化学式で説明されて、覚えてられませんでした。何かしらの化学反応が起こるということだとは思いますが。
リンも骨を溶かす
リンと呼ばれる物質も同じく骨を溶かします。
リンとは、食品添加物で使われるようで、カップラーメンや、コンビニのおにぎりで使われているそうです。
売る覚えですが、リンは生物には悪い成分みたいです。単細胞生物にリンをかけると死んでしまうそうです。
しかし、人間や動物などの多細胞生物だと、リンを摂取したときに、血中濃度のバランスをとるためにカルシウムが骨から放出されるそうです。
そうすると、リンとカルシウムが化学結合??して無害なものとなると話していた気がします。
食生活も見直さないといけないかも
言われてみれば、コーラ好きですし、カップラーメンも構わず食べます。コンビニのおにぎりも食べます。炭酸飲料も大好きで、ペットボトルの水を買うんだったら、炭酸水を買ってしまうぐらい炭酸が好きです。
ただ、毎日コーラや炭酸を飲むわけでもないので、そこまでじゃないかとも思うんです。
加工食品も食べますが、それを全部見直すのはかなりキツキツの生活になってしまいそうでちょっとやですね。
しまいには、食べるものがなくなりそうですし、外食とか、いろいろと不自由になりそうです。
牛乳とかカルシウム補給もしていなかったので、それをまずすることにして、食生活については、ある程度意識を持つぐらいにとどめておこうと思います。
ところで、TFCC損傷じゃなかったの??
あ、これも聞きました。エコーで見てもらって、大丈夫とのことでした。
自分で見る方法も教えてくれました。
猫の手のポーズをして、
そこから手首を曲げる(握りこぶしを下におろす)動きをします。
このとき、手首の小指側の骨が少し下がればTFCC損傷じゃないそうです。
TFCC損傷だとさがらないそうです。
よかったよかった、一安心です。
勉強を勧められた
あと、この先生に勧められたのが、知識を得ること。
「スポーツはインテリジェンス」
と言っており、知識が必要ということです。
スポーツの専門書や、詳しい人に知識を求めて実践することが良いとありました。
ストレッチのしかた、今回学んだ栄養素とかの話。色々なことを学ぶとよさそうなので、探してみようと思いました。
まとめ
原因:
・骨のやせ細りによる、筋膜の痛み。TFCC損傷ではない。
・筋肉も疲労し、損傷している。
対策:
・カルシウム摂取として、牛乳を毎食と寝る前に飲む。
・プロテインを摂り筋肉を成長させ回復させる。
・コーラなどの糖質を凝縮したようなものは考えて飲む。
・書籍などでスポーツ知識全般を学び実践する。
その後の経過観察
骨膜炎と診断されてから、4か月が経ちました。経過観察も書きましたので、参考までに。
その時飲んでたホエイプロテインはこれです。