30代からのロッククライミング

自分のやりたいことを問われて早10年。(30代からのロッククライミング、ウェイトトレーニング、ピアノ、海外旅行、仮想通貨自動売買ツール開発など)

【第3弾】Ashima Shiraishi(白石阿島) vs. Alex Puccio(アレックス・パッチシオ) GIFでムーブを比較してみた

GIF比較の最後の第3弾です。

 

過去の比較はこちら 

30climbing.hatenablog.com

 

30climbing.hatenablog.com

 

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ムーブ1比較

力技です。このぐらい強いとほれぼれしてしまいます。

 

左手だけでぶら下がって、次のホールドを右手で取りに行きます。その間はあしブラ状態です。

 

このとき、いくら強いといっても、左手の保持力は消費されてしまうと思います。

 

アレックスさんが、腕力でいったところを阿島さんは脚を使います。

 

開脚し、次のフットホールドまで届かせてしまいます。

これは本当にびっくりな柔軟性です!

 

180度開いてますね。まっすぐに。

 

でも、脚を使えたことによって、手の保持力を消費しませんでした。これの積み重ねが、コンペや難ルート完登などに貢献しているんだと思いました。

 

ムーブ2比較

三角形の張りぼてを保持するところです。

 

うでが曲がっていますね。なかなか持ちづらそうなので、このような姿勢になるのでしょうか。

 

うでが伸びています。同じホールドなのに明らかにうでの伸ばし方が違いますね。うでの筋肉を温存できそうです。

 

ムーブ3比較

次のフットホールドが遠いため、左手だけで保持するパワームーブになっています。

 

白石さんは、柔軟性があってのムーブだとは思いますが、手に足で右足をトゥーフックして、ハリボテ上のホールドを両手でしっかり保持してから、遠いフットホールドに足を伸ばしています。

 

これも明らかに、手の保持力の温存ができています。

 

ムーブ4比較

右足はまだ下に残したまま、先に左手でホールドをつかみに行っています。

 

最初に右足をのせて、安定しちゃいましたね。そこでゆっくりレストできてます。

 

脚を先に乗せると、非常に安定する姿勢になるのであれば、やはりこのムーブが効率的だと思います。

 

ムーブ5比較

最後の白いフットホールドに最初は右足をのせています。

しかしいったん外して、左足を置き換え、左手でゴールをつかみに行きます。

落ちてしまいますね。

 

阿島さんの場合は、右足で白いふっとホールドにのります。

そして、そのまま外さずに、左足と入れ替えます。

 

左手でゴールをつかみに行きます。

 

最後の左手のハリボテをサイドプルで保持するので、左足は左のフットホールドのほうが良いような気がしますが、姿勢が水平に近くなるので、筋力的にはきつくなります。

 

そこを阿島さんは、サイドプルでなくて、左手でプッシュしたままでバランスをとりつつゴールしました。

 

また、右足はトゥーフックをかけているようにも見えます。

 

ルートセッターはアレックスさんのムーブを想定していたのかもしれませんが、阿島さんは、想定されるムーブよりも楽のムーブをおこしてゴールしました。

 

これは、もう経験の差というか、普段どのようなスタイルで登っているかの違いによるのかもしれません。

 

学んだこと

・保持力は温存できるなら温存したほうがよい。

・うでよりも、脚を多用すること。

・うでよりも、脚を良く動かして、安定した姿勢を探す。

・体が水平になる姿勢よりは、垂直になる姿勢が楽なので、できればそっちを選ぶ。

・脚を活かすためにも、柔軟性が命!

 

 

全シーンの動画

第1弾~3弾までの復習の意味でも、全シーンの動画を見るとさらに勉強になると思います。

 

 

参考サイト:

日本がオリンピック2020を登るサポート - YouTube