動きの記憶を再生するときの注意点
動きの記憶を再生するときの注意点
動きの記憶を記した本を検索し、その内容を動きとして再生するには、ひとつ覚えておく必要があることがある。
大勢の人の前のとき、異なる環境のとき、メンタルが弱いとき、危険が伴うとき、等のプレッシャー配下では、普段再生可能な動きがうまく再生できなくなるときがある。
例えば、1人でクライミングジムに行ったりしていると、別で友達グループで来ている人たちと登ろうとしている壁が同じだったりすることが良くある。
同じルートには同時には貼り付けない為、もちろん待っている間は登っている人の登りを見ることになる。登るときは、知らない人たちの前で登り方を凝視されながら登ることになる。
そうするとある種の緊張が生まれる。他人の視線に意識が向き過ぎると、うまくやらなきゃとか、かっこよく見せたいとか、見栄や羞恥心等が出てきてしまうことがあると思う。
それがプレッシャーとなり、普段はできることがうまくできなくなることがある。
こういうことが動きの記憶を再生する時に起こってしまう。自分の図書館にその本があったとしてもうまくいかない。
その本にはさらに内容をブラッシュアップする必要があるということです。プレッシャーがゼロのときのみに再生可能な動きの記憶に対して、プレッシャー配下での動きの記憶として内容をさらに洗練する必要がある。
その洗練させかたは、なるべく同じ状況を想定して動きの記憶を洗練していく作業を行うこと。人の目線を感じると再生不可能になる動きの記憶には、人前で何度もその動作を行い、人前でも再生可能な記憶として本に追記すればいいということになる。
そうすれば、人前で再生可能な動作の記憶が書かれた本の内容をそのまま再生することによって、実際人前で登るときにその動作が無意識に出来るようになるのである。
練習の段階に人前で登れるような環境にいないときがあるかもしれないが、例えばビデオを回して録画しながら登ってみるとかをしてみて、人前で感じるプレッシャーに近い環境に近づけて練習することが出来ると思う。