【第2弾】アダム・オンドラ(Adam Ondra)のムーブを分析してみた
続けて分析していきます。
前回のはこれです。
ムーブ6
足を入れ替えて、左手をマッチして、右手の位置をずらしています。
フットホールドはかなり小さくみえます。ここに左足で立ちこむわけですが、しっかりとつま先を当てています。
上体をまっすぐにしたいため、つま先を開いて膝を開いています。かかとがあがる角度になっています。重心を、左かかとに持ってくるためですね。膝もその分下がるようになっています。
小さなフットホールドですが、つま先をしっかりと乗せています。乗せたうえで、つま先を支点として、左に角度をかえ、かかとを上げるようにしています。小さいふっとホールド上でも、自由につま先が動かせるようにトレーニングしておくことは重要ですね。
左手は移動する瞬間、ちゃっかりシェイクしています。次のホールドをとる動きの途中で、可能であればシェイクするのは良さそうですね。
ムーブ7
ハリボテで、両手の位置を右にずらしました。これは、右足を上げたときに、腰の位置が壁に近くなる姿勢になれるように、あらかじめずらしたわけですね。
ムーブ8
このムーブは、右ひざを伸ばす力のみで行っています。やはり、ムーブは足から起こすことが基本ですね。
ムーブ9
ホールドをマッチしながら、上体を左から右に移動しました。なかなか力いりそうなムーブです。
腰から下はしっかりと固定しています。壁に近づけて、重心を脚に分散する姿勢です。その姿勢をキープしつつ、上半身だけ左から右に移動していますね。
こうすることによって、うでにかかる負荷を最小限にしているのだと思いました。
上半身の移動が完了したと思ったら、すぐに右足を上げて安定する姿勢をつくっています。
右手でホールドをとる前に、やはりチョークを付けて、シェイクを行っていますね。
ムーブ10
左足をフットホールドに上げた瞬間、右ひざの向きを変えました。このあと、膝を伸ばして、上方向の力に変える為ですね。
右のつま先への信用度が試される動きですね。あんなに小さなフットホールド上で、パッと早いピボット運動をしています。
私の感覚だと、あれだけ早いスピードでつま先を回転させるのは怖い気がします。ズルッとつま先が外れてしまうのではないかと気になります。
私の場合だったら、ゆっくりと回転させてしまうかもしれません。ゆっくりとやることで、時間がかかり体力も無駄に消耗してしまうのだと思います。
小さいフットホールドに慣れ、しっかりつま先を乗せることが大切ですね。しかも、1回つま先を乗せたら、目視しないでも感覚だけで、ピボット運動させたり、立ちこんだりすることができるように、常日頃から慣れておくべきなんだと思います。
参考サイト:
Adam ONDRA, Final , IFSC Climbing Worldcup (L) - Inzai (JPN) 2014 - YouTube